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  • クローディアー 真里

ニュージーランドは現職首相の出産でどう変わるのか


ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相が6月21日、第一子である女児を出産したことで、同国では家族の形や男女の役割についての議論が高まっている。現職中の首相の出産は世界で2番目で、産休中・産後の公務にも注目が集まる。ヘレン・クラーク元首相は「社会のあらゆる分野で女性のインクルージョンが進むだろう」と語り、同国社会が大きく変わっていくことを示唆した。

現職中の出産にはじまり、首相の職にありながら産休を取ること、子どもの父親とは結婚していないこと、職務復帰後はそのパートナーが家庭に入り、子育てに専念することと、今までの社会通念を、国政を率いる首相が覆した意味は大きい。

ヘレン・クラーク元首相は、アーダーン首相の、出産にまつわる一連の行動を、21世紀の社会を象徴するものととらえている。アーダーン首相をロールモデルに、女性が各自努力し、障害を乗り越え、ジェンダー・ギャップを縮小させていくことを予想。さらに、女性が仕事と家庭を両立すること、男性が主夫として家族や育児に専念することは、ごく当たり前の社会習慣であることを身をもって明示したと評価している。

アーダーン首相は、6週間の産休に入って2週間足らずの7月1日、家族向けの経済優遇措置、「ファミリー・パッケージ」の施行日に、自らのフェイスブックを通し、自宅からビデオコメントを発表した。その中で、「ファミリー・パッケージ」導入の経緯や目的、国民のメリットなどを、娘を抱きながら説明。さらには、他の政策に対して挙がっている国民からの質問に答えるなど、育児中でありながらも、現在の政情を把握していることをうかがわせた。

産休中、首相代行を務めるウィンストン・ピータース副首相との間には、出産前に覚書が交わされている。そこには、アーダーン首相は要請があればいつでも登庁するという、産休の間も「待機中」の態勢を取ることが記されている。

オルタナオンライン(2018年7月27日)

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